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品質か量か

ここ数日、ほんとに首が回らない状態が続いてます。

自分の力量とスケジュールの見通しが甘く、仕事を引き受け過ぎたため。でも、引き受けた以上はちゃんとやらないと! 

引き受けた仕事の中に、ある講演会を聞いて、その内容をまとめる、というものがありました。

ある翻訳者の方の話だったのですが、近年、翻訳の世界でも、単価が安くなってきていて、量をこなさないと生活していけない、という状況が起きているらしい。

そうなると、生活していくためには、スピードをあげ、量をこなさないといけないことになってくる。そうすると、どうしても品質面での低下が起きてくる。

現に、ひどい翻訳が散見されるらしい。例として、ある海外ホテル広告。

「当ホテルは三流です」
「余分なサービスを提供します」

「三流」は三ツ星の、「余分な」は「additional service」の誤訳らしい。これは極端な例としても、まったく意味の通じない翻訳も多いのだそうです。

でも、こういう翻訳が出てきてしまうのは、翻訳者自体に問題もあるものの、翻訳を発注するソースクライアント、間に立つ翻訳会社も含めて、全体に責任があるからじゃないか、という問題提起でした。

結局、業界全体が「質より量」を追い求めていることになっている。その行きつく先は、いっそうの賃金低下と品質低下のスパイラル。

じゃあ、3者がそれぞれどうしたらいいのか、という講演内容の詳細は、これからまとめるのですが、ひとつの対応策として示されたのが「あまりに安い賃金の仕事には手を出さない」。

安く受けるところがあるから安くなる。それで仕事が逃げるならそれでよし。違うところを探せ、ということ。発注側も、安い値段で発注してみたものの、品質の悪いものしか上がってこないなら、ちゃんとしたところに出すようになる、というわけ。

翻訳は、大量生産の工業製品ではなく、本来、注文生産の一品物であるはず。

そうだよね。でも、断るのも勇気いるんだよなあ。

さて、勤労に感謝しつつ、今日も仕事です。

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コメント

お久しぶりです。。
多分忙しいのだろうと思いながら、玄関まで着ては、
引き返しておりやした。

さてさておっしゃる通りの業界状況です。
首も腰も回らなくなってきそうです。

「当ホテルは三流です」
「余分なサービスを提供します」

これは見方によると面白いです。
「三流の過剰なサービス、受けてみたい〜〜〜」
と解釈できそうで・・・

投稿: アルキメデス | 2009年11月25日 (水) 18時03分

アルキメデスさん、ここのところ、
玄関先までいらしてくださっていたということ、
失礼いたしました。

「三流」で「余計な」サービス、
確かにどんなものか、興味ありますね。
逆に集客効果があったりして。

翻訳では、あり得ないミスなんでしょうけれど、
ネットでは有名だったらしいので、
広告効果はあった?


投稿: 青山美佳 | 2009年11月26日 (木) 06時15分

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