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墨汁一滴と中村不折に思う不思議な縁

なんやらかんやらで、あっという間にまた1週間。もう1月も半ばですよ。

正岡子規『墨汁一滴』を読み進めるうちに、中村不折の名を発見。

不折さんは、明治から昭和初期にかけて活躍した洋画家であり、書家であり、という人。新宿中村屋のロゴの字や、信州一味噌の字などは不折によるものです。

この不折さん、実は遠~い親戚。ひいじいちゃんに小坂芝田(しでん、と読みます)さんという日本画家がいるのですが、不折さんは、この芝田さんといとこ同士なんです。信州は伊那の出身。

不折さんについての記述は、『墨汁一滴』の最後のほうにあるのですが、子規が初めて会ったときの様子を、こう記しています。

「目つぶらにして顔おそろしく服装は普通の書生の著(き)たるよりも遥かにきたなき者を著たり。」(6月25日)

その後、数日にわたって、不折との思い出が語られているのですが、「服が汚い」って何度も書かれてる(よっぽど汚かったんだねえ)。

探したらこんなお顔をされていたみたい。→コチラ(ここでも「身なりなど全く構わない」って、書かれてるよ。どんだけ構わなかったんだか~coldsweats01

不折さんは、子規が副編集長を務める新聞に挿絵を描く画家として最初出会ったらしい。筆力については、

「不折君に向つての注文は大主意だに説明し置けば些末の事は言はずとも痒き処に手の届くやうにできるなり。」(6月25日)

と誉められてます。なんか嬉しい。

『墨汁一滴』を手に取ったときは、不折さんについて、こんなに書かれているとは、つゆ知らず(知っとけよ、だな)。なんだか、不思議な縁(えにし)を感じます。

不折さんの元自宅は、今「書道博物館」という美術館になっていて、台東区にあります。今、ちょうど子規との交流を示す展示会が開かれているということ。

行かなくちゃ。

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コメント

縁は異なものといいますが、本当なんですね。
良き時代の頃の匂いがします。
昨年は、書道とその教室を見学に行きました。
今年は、チャレンジするかも。
歌会をひとつ止めてかな・・・・

投稿: アルキメデス | 2010年1月18日 (月) 19時07分

ほんと、不思議な縁を感じます。
呼び寄せられたのかな。

書道教室いいですね!
私、墨の香りって、結構好きなんです。
心が落ち着くというか。

一種のアロマテラピーかも?

投稿: 青山美佳 | 2010年1月18日 (月) 19時49分

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