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『墨汁一滴』がこんな面白いなんて

Cimg2502ついったーでフォローをはじめた「岩波書店の今日の名言」で紹介されていた言葉。

「自個の著作を売りて原稿料を取るは少しも悪き事に非ず。されどその著作の目的が原稿料を取るといふ事より外に何もなかりしとすれば、著者の心の賎しき事いふまでもなし。」

正岡子規の『墨汁一滴』の中の言葉とありました。

なにやら気になり、書店で子規本2冊購入。

早速、『墨汁一滴』のほうを読み始めたら、書かれていること、いちいち面白い。

例えば、

●「ちゃ」「しょ」「って」など、拗音促音を2字じゃなくて、1字で書き表せる文字がほしい。何も新しい文字じゃなくてもいい。「ち」と「ょ」を組み合わせて少し変化させるとか。それなら、新しく学ぶ必要もない。

とか、

●新聞雑誌に投稿される俳句を見ると、自分の頭をしぼってしぼって書いた句じゃないものが多すぎる。一例を挙げれば、「◯◯◯◯◯ 裏の小山に 上りけり」の「◯◯◯◯◯」を「長き日を」「名月や」「」のどかさの」と変えただけで投書しているもの。「裏の小山に 上りけり」は、まことに重宝な12字だ。

……などなど。

病床で書かれた日記。鳥が水浴びをする様子について書かれた3月7日の記。

「水浴びを済ませた鳥が、とまり木に戻り、羽ばたきしている様子が、実に愉快そうにみえる」と書かれたあとに、「自分が湯に入れなくなってからもう5年になる」……なんか、胸がつまる。

久しぶりに1ページ1ページ、味わいながら、「情報」じゃなくて、「本」を読んでいます。

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コメント

しばらくで〜す。
大河ドラマで正岡子規は、時の人でしたね。
子規が言っているように
歌会でもよく「つき過ぎ」という言葉が出ます。
すぐに身近なものを重ねることで、広がりがない。
という批評です。
これは堪えます。
もっと苦しんで自分の言葉を見つけなさいということですね。

苦しみの先に、灯りがある。
NHKの「プロフェッショナル」みたいですが・・・

時間が大切を感じます。

投稿: アルキメデス | 2010年1月14日 (木) 14時55分

アルキメデスさん、ありがとうござます。
アルキメデスさんがコメントをくださると、
ブログ、書こうという励みになります。
(ここのところ、またバタバタで、まとまった時間が取れなくて、
もっぱらTwitterのほうで、つぶやいてます・・・
書きたいこと、たくさんたまってるんですが・・・)

なるほど、自分の表現をみつけなさい、ですか。
特に詩や句ではそうでしょうね。

独特であって、多くの人の共感を得られる表現。
言うは易し、行なうは難し、ですね。catface

投稿: 青山美佳 | 2010年1月14日 (木) 17時05分

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