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2017年2月

日本語教育能力検定試験の対策本、2冊、編集・執筆しました

日本語教育能力検定試験関連の本、編集・執筆に関わったものができあがったので紹介します。(その1)
受験者の間で「バイブル」ともいわれるムックの平成29年度版です。
日本語教育能力検定試験は、範囲が広いので、まずは試験の概要をつかむことが重要。それには最適な1冊だと思います。過去の出題傾向などを反映した問題を解きながら、問われやすい事項を押さえられるのはもちろん、試験の目的、受験までの流れ、合格者の勉強法、模擬問題なども掲載されているので、1冊読めば、試験の枠組みが理解できると思います。
今回、私が担当したのは、試験IIIの最後に控える記述式問題の部分。
担当の先生が作成してくださった問題に対する解答例を作成しました。
記述式解答で求められるのは、実施団体のサイトによると、以下のように書かれています。
「『言語にかかわる事象』や『教育実践の方法・内容』などに対する考えや主張を問います。考えや主張の是非ではなく、その伝え方を論理性と日本語力の面から測ります。」
私の理解では、記述式解答で求められているのは、立場を、説得力のある客観的な根拠とともに正確な日本語で述べること。その辺りを意識して解答を作成しました。
対策が後回しになりがちな分野ではありますが、述べるにふさわしい「型」みたいなものがあるので、それを押さえるのが早道。あとは練習を繰り返せば、高得点が望めます。
「主張の是非は問わない」ということなので、奇抜でユニークなアイディアを述べようとしてすべるより、まずは論述文で述べるにふさわしい内容とは何かを押さえてから、練習・訓練するのが得策だと思います。その辺りも解説に書かれているので、ぜひご一読を!
なお、受験者が論理的な解答を書けることは合格するためにも必要ですが、実は教えるようになってから、学習者の作文や論文を添削する立場になったときに必要になる力であるともいえます。もっと力を付けたいという方は、併せてこちらの本もどうぞ。
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日本語教育能力検定試験関連の本、編集・執筆に関わったものができあがったので紹介。(その2)
受験生の間で「赤い本(赤本)」と呼ばれている問題集。その改訂版です。
「教科書」と銘打ってあるとおり、検定試験に必要な項目・知識を全分野にわたって網羅し、解説してあります。
今回、私は、全般にわたっての編集補佐という形で、関わらせていただきました。
本の大きな特徴としては、合格に必要な知識を絞り込み、問われやすいポイントや過去の出題事例などをわかりやすく示したということ。また、説明は図や表、イラスト、箇条書きを効果的に使い、かなりコンパクトにまとめられていると思います(原稿段階で、「ここまでは検定試験には必要ではないのでは?」というところをカットしたりということも、正直、ありました…^^;)。
また、年によって変動がある統計数字などは、WEBと連動させて、随時、新しいものを参照しやすくしたことも特徴といえるでしょう。
検定試験に関しては、合格してもメリットがないとか、実践力が測れないから不要という論をたまに見かけるのですが、私は、教えるための基礎力として、やはり検定試験に出題される範囲の知識は必要だと考えます。なぜなら、知識は現場での、よりよい実践を支える力になると思うからです。また、現行の教え方を批判的に見るにしても、基礎知識なしにはできないとも思います。
今回、検定試験対策本、たまたま同業他社の本2冊に関わらせていただくことになりましたが、どこの社のためということにとどまらず、これから日本語教師を目指す人、検定に合格したい人に役立てばという思いで作業に取り組みました。現場で役立つ知識を身に付ける一助になれば嬉しいです。

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