アニメ・コミック

『オタジャパ!』のオンライン講座やった!

昨年夏に国書刊行会さんから出版した『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 &  文型』

生み出した子は育てなければ、ということで、本の内容を紹介する講座を開きました。

講座を開いた、といってもオンライン上でのこと。現在、国際交流基金の日本語教育上級専門家として、エジプト・カイロに滞在していらっしゃる村上吉文先生が、実施している「中東日本語教師オンライン研修2012」というものに出演(?)させていただきました。

この本、これまでにあまりなかったタイプのテキストのためか、「どうやって使ったらいいかわかならない」「オタクって言ってるわりに、練習問題は普通じゃん」といった声も聞かれます。

こうした声に応えようと思い、どんな意図をもってこのような構成にしたのか、あるいは、使い方のヒントのようなものを紹介しました。こちらで録画を見られますので、ご覧ください。

また、そのときの説明用につくったスクリプトもアップしておきます。

「_.doc」をダウンロード

来月3月には、国書刊行会さんの営業さんが、アメリカで、この本を紹介するワークショップを開催してくれるそう。そちらでも、このビデオを流してくださるということです。(^^)

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『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 & 文型』刊行!

この度、『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 & 文型』という本が国書刊行会さんから出版されました。私も、『オタジャパ製作委員会』の一人として、参加させていただきました。

Photo表紙の絵を見て、「何、この本!」という拒否反応を示す方もいることでしょう。あるいは、例文を読み、「意味わからない……」と思われる方も多いことと思います。

私も、最初は「これまた、ずいぶん、“振り切った”企画だなあ」と思いました。ただ、企画会議を重ね、本づくりを進めていくにしたがって、その認識は変わっていきました。

皆さん、ご承知のように、今や、多くの日本語学習者の学習動機として、アニメやマンガは強大な力を持っています。日本人や先生よりも、マンガに関する深い知識があり、好きなアニメ作品に対する強い愛を持っている「オタク」な学習者が、あなたの教室にもいることでしょう。

どなたにも、興味を持っている分野のことで勉強すると、単純に楽しいし、記憶にも残りやすかった、という経験は、あるのではないかと思います。

でも、多くの教科書に載っているのは、真面目な例文や文章。せっかく勉強するのだから、興味を持っていることをテーマにして勉強しても悪くないんじゃないか、というのが、この本をつくることになったおおもとの発想です。

●「例文」は「気持ち」で分類
「文型」として取り上げているのは、旧日本語能力試験1級の、いわゆる「機能語」です。ただし、「二重否定」「接続表現」といった「形式」で分けるのではなく、「表したい気持ち」で分類しました。気持ちで理解すれば、記憶にも残りやすいのではないか、と思ったからです。

例文は、アニメやマンガ、オタク文化を題材にしています。知らない人にとっては「イミフ」だと思います。でも、「一般の人みんながわかる」のではなく、「私はわかる」のが「オタク心」というもの。知っている人が「ああ、あのアニメのことか」と思って、ニヤニヤしてもらえればよいな、と。

余談ですが、気持ちで分けてみると、「相手をほめる」「感謝する」といった表現よりも、上級表現には、意外と「相手を非難する」「怒りや不快感を伝える」表現が多いんだなあ、ということがわかりました。怒りや不快感を伝えるほうが、より高度な言い回しが必要だからなんだろうね。

●日本のアニメ・マンガの底力が理解できる「オタトピック」
学習者の方にはもちろんですが、先生方にオススメなのは「オタトピック」です。これは、ここ最近の新聞記事の中から、アニメやマンガ、日本のオタク文化について書かれたものを選んだものです。これらを読むと、学習者や海外の人がどうして日本のアニメやマンガに引きつけられるのか、理由がわかるようになります。

私も、これらの「オタトピック」を読んで、「学生はよく知っているよね」で、済ましているのはもったいない、と思うようになりました。今さらながら、「ONE PIECE」のアニメ、見ちゃったよ。

「オタトピック」は、日本語能力試験の「文章の文法」の問題の形式にも合わせているので、読解教材としてそのまま、使っていただけると思います。

1級の機能語とはいっても、全部網羅しているわけではありません。今回は、文型を網羅的に示すよりも、日常でよく使われるもの、アニメやマンガで使われているものを優先しました。

これで日本語の勉強すべてをカバーできると考えているわけでも、もちろんありません。でも、この本をきっかけにして、ちゃんと日本語を勉強してみよう、と思う学習者が増えてくれたら嬉しいなあ。

追記:書店に並ぶのは、お盆で取次が休暇だったため、今日20日以降になるみたいです。
もし、見本が必要な方は、国書刊行会さんが内容見本(無料)を作成してくれたということ。「お問い合わせ」フォームから、請求すれば郵送してくださるそうです。

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2009年12月の日本語能力試験にエヴァ降臨、に思う

前回、書いた、「日本語能力試験1級聴解にエヴァンゲリオンっぽい問題が出た」件。

その後、Yutubeなどにアップされていて、音声を聞きました。コチラは字幕付き。

コチラでは、スクリプトも見られます。

「第二次防衛線が突破」「モビルファイター」……ってなんだよ、ぜんぜんオーセンティックじゃないじゃん、と最初思いました。

でも、はたと思った。こういう緊迫した状況で、相手の言わんとしていることを聞き取らなければならない場面って、実際の生活でもあるよなあ、と。

これは、もしかしたら、そういう方向の「兆し」?

また、上でスクリプトを紹介してくださっているサイトでは、そのほか、ドラクエっぽい問題も出題された、と書かれています。本当かどうか、は未確認ですが、出たのだとすると、これもある「兆し」なのかなあ、とも愚考。

ここに出てくる語彙「炎の指輪」「雷のブローチ」「アナラハンの北の山脈」、なんて、なにやら全然わからない。絵のある問題で、順番を答える問題だったらしいので、見ればわかるのかもしれないけれど、いきなり耳にしたら、なんのことかわからなくて、それだけで焦っちゃうとは思う。

でも、わからない語彙が出てきたとしても、文型はさほど難しいものは使われていない。ということは、多少聞き慣れない語彙が出てきても、焦らず、その部分は推測して聞く、というストラテジーを使って問題を解け、というメッセージなのか? そういう聞き方も、確かに実生活ではあるもんね。

深読みしすぎ? 実際の課題を遂行するための聴解力とはなんぞや? 

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2009年12月の日本語能力試験の聴解にエヴァ?

昨日は、日本語を母語としない人のための日本語能力を測る試験「日本語能力試験(JLPT)」の試験日でした。

現在の形で試験が行われるのは、今回が最後。2010年7月からの試験では、試験内容が大きく変わり、新しい試験になります。

で、昨日の試験はどうだったんでしょう。

Twitterで「JLPT」で、検索してみたら、聴解問題に、アニメの場面をテーマにした問題が出た、という情報が。エヴァンゲリオン風(?)な場面設定だったということ。本当?

来年から、聴解は、より実際の生活で耳にすること、実生活のコミュニケーションに近いもの、オーセンティックなものになるとガイドブックにうたわれています。

今回の試験も、多少その「兆し」があるのかな、とも思ったのですが、アニメの場面設定って、実生活とは対極にある気が……coldsweats01

うーん、最後の試験だから、出題者が遊びゴコロで出題したのか、アニメが日本語学習の動機なった、という人が多いのを反映してのことなのか。

ま、ほかの問題を全部聞いたわけではないので、わからないですが……

追記:ゲームっぽい問題(?)も出たというウワサ。そ、そういう方向なんすか?

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