『オタジャパ!』のオンライン講座やった!
昨年夏に国書刊行会さんから出版した『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 & 文型』。
生み出した子は育てなければ、ということで、本の内容を紹介する講座を開きました。
昨年夏に国書刊行会さんから出版した『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 & 文型』。
生み出した子は育てなければ、ということで、本の内容を紹介する講座を開きました。
このブログ、どんな検索ワードで訪れてくださる方が多いのか。ここのところ、増えているのが「家庭菜園検定」です。
アルクさんのブログに書こうと思ったのだけれど、もろもろ、間に合わなかったので、こちらに。
10月に行われた日本語教育能力検定試験の結果が、先週末、受験者に発送されました。
日曜日に配達がない「特定記録郵便」というもので合格証が発送されたため、だいぶ、じりじりと待たされた方も多かったようです。
でも、月曜日には、多くの方に嬉しいクリスマス・プレゼントが! 合格された方、本当におめでとうございます!
一方で、今回は涙を飲まれた方もいらっしゃると思います。実施報告の概要を見ると、全科目を受験したのは4,798人、合格者は1,109人で、合格率は約23%。
前年は、試験内容が変わったことを考慮してか、合格率は27%近くにまで上がりましたが、また、今回は、例年通りに戻ったようです。
いずれにしても、合格できるのは5人に1人という試験。やはり狭き門といえますが、次の試験まで、まだ10カ月ある! しっかり計画を立てて勉強していけば時間は充分あります。
来年2月に刊行される「日本語教師になろう 2014年版」の取材では、通信講座NAFLのテキストを使い倒して、なんと、実質1カ月半の勉強で合格された、という方のお話をお聞きしました。この方法がまた、ものすごく効率的!
じっくり、焦らず、慌てずに勉強をしていけば、来年のクリスマスには、きっと嬉しいプレゼントが届くはず。
どうか皆さん、よいお年をお迎えください。
「獺祭(だっさい)」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
日本酒の「獺祭」を思い浮かべる人も多いと思いますが、今日は「獺祭忌」のほうの「獺祭」の話。
「獺祭忌」とは、正岡子規の命日9月19日のこと。正岡子規が自分の居を「獺祭書屋」と呼んでいたことにちなみます。
この度、『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 & 文型』という本が国書刊行会さんから出版されました。私も、『オタジャパ製作委員会』の一人として、参加させていただきました。
表紙の絵を見て、「何、この本!」という拒否反応を示す方もいることでしょう。あるいは、例文を読み、「意味わからない……」と思われる方も多いことと思います。
私も、最初は「これまた、ずいぶん、“振り切った”企画だなあ」と思いました。ただ、企画会議を重ね、本づくりを進めていくにしたがって、その認識は変わっていきました。
皆さん、ご承知のように、今や、多くの日本語学習者の学習動機として、アニメやマンガは強大な力を持っています。日本人や先生よりも、マンガに関する深い知識があり、好きなアニメ作品に対する強い愛を持っている「オタク」な学習者が、あなたの教室にもいることでしょう。
どなたにも、興味を持っている分野のことで勉強すると、単純に楽しいし、記憶にも残りやすかった、という経験は、あるのではないかと思います。
でも、多くの教科書に載っているのは、真面目な例文や文章。せっかく勉強するのだから、興味を持っていることをテーマにして勉強しても悪くないんじゃないか、というのが、この本をつくることになったおおもとの発想です。
●「例文」は「気持ち」で分類
「文型」として取り上げているのは、旧日本語能力試験1級の、いわゆる「機能語」です。ただし、「二重否定」「接続表現」といった「形式」で分けるのではなく、「表したい気持ち」で分類しました。気持ちで理解すれば、記憶にも残りやすいのではないか、と思ったからです。
例文は、アニメやマンガ、オタク文化を題材にしています。知らない人にとっては「イミフ」だと思います。でも、「一般の人みんながわかる」のではなく、「私はわかる」のが「オタク心」というもの。知っている人が「ああ、あのアニメのことか」と思って、ニヤニヤしてもらえればよいな、と。
余談ですが、気持ちで分けてみると、「相手をほめる」「感謝する」といった表現よりも、上級表現には、意外と「相手を非難する」「怒りや不快感を伝える」表現が多いんだなあ、ということがわかりました。怒りや不快感を伝えるほうが、より高度な言い回しが必要だからなんだろうね。
●日本のアニメ・マンガの底力が理解できる「オタトピック」
学習者の方にはもちろんですが、先生方にオススメなのは「オタトピック」です。これは、ここ最近の新聞記事の中から、アニメやマンガ、日本のオタク文化について書かれたものを選んだものです。これらを読むと、学習者や海外の人がどうして日本のアニメやマンガに引きつけられるのか、理由がわかるようになります。
私も、これらの「オタトピック」を読んで、「学生はよく知っているよね」で、済ましているのはもったいない、と思うようになりました。今さらながら、「ONE PIECE」のアニメ、見ちゃったよ。
「オタトピック」は、日本語能力試験の「文章の文法」の問題の形式にも合わせているので、読解教材としてそのまま、使っていただけると思います。
1級の機能語とはいっても、全部網羅しているわけではありません。今回は、文型を網羅的に示すよりも、日常でよく使われるもの、アニメやマンガで使われているものを優先しました。
これで日本語の勉強すべてをカバーできると考えているわけでも、もちろんありません。でも、この本をきっかけにして、ちゃんと日本語を勉強してみよう、と思う学習者が増えてくれたら嬉しいなあ。
追記:書店に並ぶのは、お盆で取次が休暇だったため、今日20日以降になるみたいです。
もし、見本が必要な方は、国書刊行会さんが内容見本(無料)を作成してくれたということ。「お問い合わせ」フォームから、請求すれば郵送してくださるそうです。
唐突ですが、「園芸療法」というのをご存じでしょうか。
まだ認知度はそれほど高くなくて、いろんな効果・目的があるのですが、大まかに言ってしまうと、園芸に関わる作業や植物の持つ力を借りて、心身に障害を持つ人の機能回復やQOLの向上などを目指す療法、といった感じかな。
ケガや病気などで手足が不自由になった人のリハビリ、知的障がい者の職業訓練、介護施設・高齢者施設におけるリハビリやアクティビティなどに取り入れているところが、少しずつ増えてきています。
私自身、家庭菜園を始めてから、植物の持つ力に励まされる、ということを実感。また、被災地の仮設住宅に家庭菜園を作ったところ、家に引きこもりがちだった人たちが、そこに集まるようになった、というニュースなどを見て、植物を介して何かできることはないか、と思って探しているときに、ふと目に留まったのが「園芸療法」でした。
どんなものなのか、すごく気になって、入門講座を受講。まだ、ほんの入り口部分だけなのですが、毎回、授業では目から鱗のことばかりです。
園芸は「植物」が主役、一方、園芸療法は「人」が主役。使う道具、種の植え方や水のやり方も、その人の力を引き出して、機能回復にもつながるように考えていきます。植物にとってもよい方法であればベターですが、そちらを主目的にしてはいけない。
この間の授業では、ロールプレイで、利き手がマヒして使えない人、というのを演じました。肘を包帯で縛り、左手には軍手を2枚重ねます(マヒした側ではない手も機能が低下することもあるため)。
ここで、道具として先生が紹介してくださったのが、ペットボトルを利用したジョウロ。
手の握力が弱っているので、大きくて重いジョウロは持てない。机の上で作業することもあるので、あまり水がドバーっと出てしまうのも使いにくい。
最初、ペットボトルのふたにキリで穴をあける、という方法を、ある方がやっていたのだそうですが、ふたはかたいこともあって、穴をあけること自体、大変な労力。
ある時、その様子を見ていたその人のお子さんが、「ふたじゃなくて、ボディの上のほうに穴を開ければいいんじゃない?」と、コペルニクス的転回のアイディアを、ひょっと出してくれたのだそう。しかも、ボディ部分は柔らかいので、キリではなく、画びょうでも穴があけられる。
というアイディアをいただいてつくったのが、左のものです。ふたをしめると空気圧の関係で、傾けるだけでは、水がシャワーのように出ませんが、ボディを押すと、ちゃんと出ます。しかも、コントロールがきくので、きちんと狙ったところにやれる。
これ、園芸療法に利用できるだけでなく、家の中で観葉植物に水をやりたいときなどにも、とっても便利です。
ペットボトル(350ml)と画びょうがあれば、3分でできます。お試しください。
去年も、6月の末に公表されていたので、もしかしたら、と思って、「家庭菜園検定」の公式ページを見たら、発表になっておりました。
気になる1級は、受験者305人で、合格者48人。合格率は15.7%。
去年より大幅に合格率はアップしました。
テキストや過去問題が揃って、勉強しやすくなったこともあるのかな。
最高点は60点満点中56点。準1級認定は128名。
で、唐突に今朝の朝焼け。
7月はこんなきれいな朝焼けで始まりました。2012年後半スタート。
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