言葉

『オタジャパ!』のオンライン講座やった!

昨年夏に国書刊行会さんから出版した『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 &  文型』

生み出した子は育てなければ、ということで、本の内容を紹介する講座を開きました。

講座を開いた、といってもオンライン上でのこと。現在、国際交流基金の日本語教育上級専門家として、エジプト・カイロに滞在していらっしゃる村上吉文先生が、実施している「中東日本語教師オンライン研修2012」というものに出演(?)させていただきました。

この本、これまでにあまりなかったタイプのテキストのためか、「どうやって使ったらいいかわかならない」「オタクって言ってるわりに、練習問題は普通じゃん」といった声も聞かれます。

こうした声に応えようと思い、どんな意図をもってこのような構成にしたのか、あるいは、使い方のヒントのようなものを紹介しました。こちらで録画を見られますので、ご覧ください。

また、そのときの説明用につくったスクリプトもアップしておきます。

「_.doc」をダウンロード

来月3月には、国書刊行会さんの営業さんが、アメリカで、この本を紹介するワークショップを開催してくれるそう。そちらでも、このビデオを流してくださるということです。(^^)

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平成24年度の日本語教育能力検定試験の合格率は23%

アルクさんのブログに書こうと思ったのだけれど、もろもろ、間に合わなかったので、こちらに。

10月に行われた日本語教育能力検定試験の結果が、先週末、受験者に発送されました。

日曜日に配達がない「特定記録郵便」というもので合格証が発送されたため、だいぶ、じりじりと待たされた方も多かったようです。

でも、月曜日には、多くの方に嬉しいクリスマス・プレゼントが! 合格された方、本当におめでとうございます! 

一方で、今回は涙を飲まれた方もいらっしゃると思います。実施報告の概要を見ると、全科目を受験したのは4,798人、合格者は1,109人で、合格率は約23%。

前年は、試験内容が変わったことを考慮してか、合格率は27%近くにまで上がりましたが、また、今回は、例年通りに戻ったようです。

いずれにしても、合格できるのは5人に1人という試験。やはり狭き門といえますが、次の試験まで、まだ10カ月ある! しっかり計画を立てて勉強していけば時間は充分あります。

来年2月に刊行される「日本語教師になろう 2014年版」の取材では、通信講座NAFLのテキストを使い倒して、なんと、実質1カ月半の勉強で合格された、という方のお話をお聞きしました。この方法がまた、ものすごく効率的!

じっくり、焦らず、慌てずに勉強をしていけば、来年のクリスマスには、きっと嬉しいプレゼントが届くはず。

どうか皆さん、よいお年をお迎えください。

 

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雑誌休刊、そしてブログ開始など

あっという間に11月もあと1週間。

なんだか、いろいろとめまぐるしく周囲が変わり、こちらに書く暇がありませんでした。いろいろご報告。
●『日本語教育ジャーナル』が休刊に

記事を書いたり、取材に行ったりと、いろんな形で関わらせていただいていた雑誌『日本語教育ジャーナル』が、来年2月に出る春号をもって休刊することが決まりました。

版元であるアルクさんの経営陣が変わったこと、紙媒体で雑誌を刊行していくという形態が過渡期にあること、など、いくつか理由はあると思うのですが、この雑誌、日本語教育業界の業界誌的な役割があったので、少なからず、インパクトがあった模様。

中には、「日本語教育の衰退ではないか」と語る声も散見されましたが、そうではない、ということは言っておきたいな、と。

日本に住む外国人がますます増える世の中、日本語教育は、社会の安定に不可欠なもの。また、日本語を学ぶことを通じて世界中に日本ファンが増えるのは、何より安全保障にもつながると思う。衰退させてはイカンのです。

●アルクさんのサイトで、ブログ開始!
雑誌の休刊と、たまたまタイミングが合ったのか、アルクさんのサイト「スペースアルク」で、来年、日本語教育能力検定試験を受験する受験生を応援するブログを書かせていただくことになりました。

私の検定受験経験をはじめ、試験を受けるのにおさえておいたほうがいいなと思う時事ネタ、公の統計など、お知らせしていけたらと思っています。昨日、オープン。よろしかったら覗いてみてください。

●『オタジャパ!』を紹介するオンライン講座に出演(?)
8月に国書刊行会さんから出版した『オタジャパ! オタクな例文で覚える 上級表現&文型』の内容について、オンライン上で説明をする、というものに出演(?)させていただきました。コチラでご覧いただけます。

現在、エジプト・カイロに赴任されている国際交流基金の日本語教育上級専門家で、『月刊日本語』『日本語教育ジャーナル』で、大変お世話になっている村上吉文先生が、この本をご覧になって、声をかけてくださいました。

なんでもチャンスをいただいたものはやってみよう、ということで、恥ずかしかったのですが、当たって砕けろ精神でやってみました。いや〜、聴衆がいないところで話す、というのも、結構、緊張するものですね。

と、まあ、10月後半から11月前半にかけて、いろいろありましたが、とりあえず、私は元気です。(^^)

最近は、ツイッターでつぶやくことが多いので、こちらもよろしければフォローしてくださいませ。

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「獺祭」

「獺祭(だっさい)」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

日本酒の「獺祭」を思い浮かべる人も多いと思いますが、今日は「獺祭忌」のほうの「獺祭」の話。

「獺祭忌」とは、正岡子規の命日9月19日のこと。正岡子規が自分の居を「獺祭書屋」と呼んでいたことにちなみます。

んで、その「獺祭」とは何か。辞書を調べると、「文章を作るときに、自分のまわりに資料となる書物をいっぱい広げている様子」とある。晩唐の李商隠という詩人が、そのようにして詩作や文章を書いていたのだそうです。

ところで、この「『獺』って何?」ですよね。

「獺」とは「カワウソ」のこと。カワウソは、自分が採ってきた魚を自分のまわりに並べる性質がある。李商隠は、自分が周りに書物を広げている様子が、まるでカワウソが魚を自分の周りに並べている様子のように見えることから、自ら「獺祭魚」と称したのだそうです。

我が家も、この連休は、2人そろって原稿書き。まさに獺祭状態でした。^^;

さて、正岡子規の話をもう一つ。

ドナルド・キーンさんが、9月に新潮社から『正岡子規』という本を出版されました。新潮社のPR誌「波」2012年9月号に、俳人の黒田杏子さんが紹介文を寄せています。

「感動した部分」という中に、「画家中村不折との出合いと友情が俳句の歴史を変えることとなった」という一節が。

この中村不折さん、あまり知られていないと思いますが、少なからず縁があって、ひいじいちゃんのいとこ。

書家・画家だった人で、「新宿中村屋」のロゴは不折によるものです。

そのほか、長野のお酒「真澄」のロゴも確か、不折さんの作だったと思う。

台東区に「書道博物館」というのがあって、そこに作品や収集した作品が展示されています。秋も深まってきたし、久々に行ってみようかな。

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『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 & 文型』刊行!

この度、『オタジャパ! オタクな例文で覚える上級表現 & 文型』という本が国書刊行会さんから出版されました。私も、『オタジャパ製作委員会』の一人として、参加させていただきました。

Photo表紙の絵を見て、「何、この本!」という拒否反応を示す方もいることでしょう。あるいは、例文を読み、「意味わからない……」と思われる方も多いことと思います。

私も、最初は「これまた、ずいぶん、“振り切った”企画だなあ」と思いました。ただ、企画会議を重ね、本づくりを進めていくにしたがって、その認識は変わっていきました。

皆さん、ご承知のように、今や、多くの日本語学習者の学習動機として、アニメやマンガは強大な力を持っています。日本人や先生よりも、マンガに関する深い知識があり、好きなアニメ作品に対する強い愛を持っている「オタク」な学習者が、あなたの教室にもいることでしょう。

どなたにも、興味を持っている分野のことで勉強すると、単純に楽しいし、記憶にも残りやすかった、という経験は、あるのではないかと思います。

でも、多くの教科書に載っているのは、真面目な例文や文章。せっかく勉強するのだから、興味を持っていることをテーマにして勉強しても悪くないんじゃないか、というのが、この本をつくることになったおおもとの発想です。

●「例文」は「気持ち」で分類
「文型」として取り上げているのは、旧日本語能力試験1級の、いわゆる「機能語」です。ただし、「二重否定」「接続表現」といった「形式」で分けるのではなく、「表したい気持ち」で分類しました。気持ちで理解すれば、記憶にも残りやすいのではないか、と思ったからです。

例文は、アニメやマンガ、オタク文化を題材にしています。知らない人にとっては「イミフ」だと思います。でも、「一般の人みんながわかる」のではなく、「私はわかる」のが「オタク心」というもの。知っている人が「ああ、あのアニメのことか」と思って、ニヤニヤしてもらえればよいな、と。

余談ですが、気持ちで分けてみると、「相手をほめる」「感謝する」といった表現よりも、上級表現には、意外と「相手を非難する」「怒りや不快感を伝える」表現が多いんだなあ、ということがわかりました。怒りや不快感を伝えるほうが、より高度な言い回しが必要だからなんだろうね。

●日本のアニメ・マンガの底力が理解できる「オタトピック」
学習者の方にはもちろんですが、先生方にオススメなのは「オタトピック」です。これは、ここ最近の新聞記事の中から、アニメやマンガ、日本のオタク文化について書かれたものを選んだものです。これらを読むと、学習者や海外の人がどうして日本のアニメやマンガに引きつけられるのか、理由がわかるようになります。

私も、これらの「オタトピック」を読んで、「学生はよく知っているよね」で、済ましているのはもったいない、と思うようになりました。今さらながら、「ONE PIECE」のアニメ、見ちゃったよ。

「オタトピック」は、日本語能力試験の「文章の文法」の問題の形式にも合わせているので、読解教材としてそのまま、使っていただけると思います。

1級の機能語とはいっても、全部網羅しているわけではありません。今回は、文型を網羅的に示すよりも、日常でよく使われるもの、アニメやマンガで使われているものを優先しました。

これで日本語の勉強すべてをカバーできると考えているわけでも、もちろんありません。でも、この本をきっかけにして、ちゃんと日本語を勉強してみよう、と思う学習者が増えてくれたら嬉しいなあ。

追記:書店に並ぶのは、お盆で取次が休暇だったため、今日20日以降になるみたいです。
もし、見本が必要な方は、国書刊行会さんが内容見本(無料)を作成してくれたということ。「お問い合わせ」フォームから、請求すれば郵送してくださるそうです。

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『日本語教育能力検定試験 合格するための本』できた!

今日は本業の話。

毎年、日本語教育能力検定試験の対策本として作成されているムック、『平成24年度 日本語教育能力検定試験 合格するための本』(アルク)が、先日、刊行されました。

今年は富士山の表紙が目印。

例年、合格者の話を聞くと、「まず、この本を買って試験の概要をつかんだ」「試験勉強の進め方がわかった」という話をする方が多く、受験を考えている方なら必携の本だと思います。

今回、青山組は、最後の練習問題80を担当。

●「時事問題」は、日本語教育や外国人政策などをめぐって、おさえておきたい時事キーワードや省庁名、政策名などを中心に問題を作成しました。基本的事項をおさえた上で、あとは自分で調べるなどして知識を補強するとっかかりとしても使っていただければ嬉しいです。調べる過程で記憶が強化されたり、点と点だった知識がつながってくると思います。

●「仲間はずれ問題」は、試験1の冒頭にある5択問題。過去に頻出している観点を中心に問題を作成しました。まず取り組んでみて、どんな観点から問われるのか、つかむのに利用してください。試験直前の知識整理にも使えると思います。

最初はチンプンカンプンでも、勉強をすすめて、自分なりに「仲間はずれである」根拠が説明できるようになったら合格は近い!?

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「岳陽楼親方」とか「黄鶴楼親方」にならなくてよかった?

昨日は日がな、某社の国語教材の校正(そんな仕事もしてるんです)。

テーマが和歌と漢詩でした。

その中に、「田子の浦に 打ち出て見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ」(山部赤人)という句があり、「そういえば、相撲の年寄名は和歌由来」という話を思い出しました。

高島俊男さんが『お言葉ですが…』の最初の巻で「年寄名は歌ことば」という題で書いていらっしゃるので、読んだことがある方がいらっしゃるかもしれませんね。上の句で言えば、「田子の浦」「富士ヶ嶺」などがそう。

「高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ」(権中納言匡房)

この句には、「高砂」「尾上」などが見られます。

現代では、売り買いするのに数億と言われ、いろんな弊害を生んでいると言われる年寄名。その扱いを相撲協会が一括管理するかどうか、現在、話し合われているようですが、そういう生々しい話はおいておいて、あらためて一つ一つ見ると、きれいな言葉だよなあ。

これが和歌ではなく、漢詩から取ったとしたら「岳陽楼親方」や「黄鶴楼親方」なんていうことになっていたかもしれない、と、丸谷才一さんだったかな(記憶曖昧)、おっしゃっていたのを思い出しました。

高校時代、漢文が苦手だった私。個人的にも和歌からでよかった、と思います。

で、上に出てきた高島俊男先生の本、久々にアフィリエイトなど、貼ってみる。同じ本に「相撲ことばは日本語の花」というのもあって、これも面白いです。(^^)


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日本語教育関係のデータを調べるときに便利なサイト

ずっと野菜のことばっかり書いていたので、たまには日本語教育のことも。

今さらですが、『月刊日本語』(アルク)の2011年11月号では、日本語教育と政治についての特集を組みました。その際、データを調べるのに便利だったサイトをまとめておこう。

気づいたら随時追加するかもしれません。

●「高度人材」
◆グローバル人材の育成に向けた提言(経団連/2011年6月14日)
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/062/index.html

◆アジア人財資金構想:http://www.ajinzai-sc.jp/k_jirei.html

◆JASSO「留学生の進路」21年度と20年度:
21年度:http://www.jasso.go.jp/statistics/intl_student/data10_d.html
20年度:http://www.jasso.go.jp/statistics/intl_student/data09_d.html#no1

◆「外国人高度人材に関するポイント制導入の際の基準等に関する論点整理」取りまとめ(厚生労働省/2011年8月)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001m1bh.html

●外国人集住都市会議
◆外国人集住都市会議サイト:http://www.shujutoshi.jp/

以下は、誌面ではページ数の関係でカットになってしまった「外国人児童・生徒」について。

●外国人児童・生徒について
◆日本語指導が必要な外国人児童生徒22年度(文部科学省/平成23年8月16日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/08/1309275.htm

◆外国人児童の多様性への対応(文部科学省):
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/15/1304668_3.pdf

◆「定住外国人の子どもの教育等に関する政策懇談会」の意見を踏まえた文部科学省の政策のポイント
(文部科学省/平成22年5月19日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kokusai/008/toushin/1294066.htm

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「多言語・情報弱者対応災害支援リンク集」ができたみたい

多言語・情報弱者対応災害支援リンク集ができたみたい。
前のエントリで紹介したものも含まれている。

かなり充実しているので、あらためて紹介しておきます。

●多言語・情報弱者対応災害支援リンク集
Links: Disaster Support Multilingual Information / Support for Information Challenged People
網站彙整: 多語種災害救援資訊/為信息弱勢群体的災害救援服務

http://www.chilin.jp/dz/dz.html

★3月20日 午前9時追加

●指差し会話帳。語句やイラストを指さすだけで、誰でもカンタンに会話が出来る本。イラストがダウンロードできる。
英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、インドネシア語、フィリピン語、ベトナム語

http://www.yubisashi.com/free/t/20110314/
株式会社 情報センター出版局提供。

●法務省 入国管理局
日本で被災した可能性がある外国人の家族の方へ。日本から出国しているかどうかについて、法務省が外国人のご家族等からの照会に応じています。
http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisai0001.html

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日本語能力試験予想問題集N5刊行!

昨年、国書刊行会から刊行した「日本語能力試験予想問題集」のN1N4

N5_2ありがたいことに、「N5はないの?」という声をいただき、昨秋に刊行することが決まり、
やっと2月末、刊行となりました。

N5はオレンジ色の表紙です。おいしそうな色です。

N5は、旧試験でいうと4級。

まだ、習得していると考えられる文型や語彙が限られるので、特に読解問題を作成するのは、手足を縛られて書く感じでした。語彙制限がある、というのは、なんと不自由なことよ。

また、N1~N4は問題だけだったのですが、N5は解説も付けました。問題作成もさることながら、この解説を書くのには、時間がかかりました。coldsweats01

できるだけ、語彙・文型は網羅するようにしたので、初級前半のまとめとしても使っていただけるのではないかと思います。

とりあえず、以下にN5~1です。こう並べると、ゴレンジャーみたいだな。

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